■粉の準備をします■
◎豆はなるべく(サイズに)ムラのないように挽く。
◎ペーパーフィルターに適したのは中挽き。
粉の荒さも細かいと苦く(濃い)なりやすく、荒いと味が出にくい(薄い)です。
◎粉の量は、抽出したいコーヒー量に合わせてはかり、適量を準備する。
◎フィルター・・ドリッパーになるべく密着させるようにセットする。
◎粉・・・・・・軽くゆすって表面を平らにしておく。
■抽湯1回目・むらし■
粉の中央から湯を細くやさしく落とし、粉全体に湯がまわるようにします。お湯を落とすのは中央部のみで、少しづつ全体に染み渡っていくのを待つ感じです。
フィルターのきわには湯をかけないようにしてください。
むらし時間は20-30秒程度。
粉がふくらみ、ハンバーグ状になり、サーバーに数滴落ちる程度がベスト。
ふくらみが悪ければ、コーヒーが劣化しているか、湯温が低すぎることが考えられます。大きな泡ができ(噴火したマグマのように)くずれたハンバーグのようであったら、湯温が高過ぎる可能性が高い。また、挽いた粉のサイズにムラがある場合も同じ状態になりやすいです。
■抽湯2回目以降■
ハンバーグの中心に「の」の字を書くように、お湯を落としていきます。
2回~3回程度の抽湯で、適量のコーヒーを抽出するのがベスト。
注意点・フィルターの紙の部分には湯を直接かけない。
注意点・フィルターにへばりついたコーヒーに湯を直接かけない。そのままにしておく。
注意点・抽湯のさいに、ぼこぼこあぶくが出てくるようであったら、粉全体に「むらし」の湯がいきわたっておらず、不十分であったことがわかります。焙煎直後の新し過ぎるコーヒーの場合、同じような状態になることがあります。その場合、蒸らしの時間を通常より少し長めに取るとよいでしょう。
注意点・適量がサーバーに落ちたら、最後の1滴を落としきる前にドリッパーをはずす。
■抽出終了■
意外と知られていませんが、湯が落ちきる前にドリッパーを外さないと、おいしくない成分まで抽出されてしまいます。ぜひお試しください。
よい抽出ができた場合、抽出後のフィルターを見ると、全体になだらかな自然な感じの「コーヒーの膜」ができています。
粉が底に沈んでいるような状態の場合、おそらく「しぶ苦」傾向のコーヒーになっています。